ホイップクリームを作ろうと思ったら手間と時間がかかって大変ですが、スプレーホイップは簡単にホイップクリームが食べられるのでお菓子作りなどに重宝します。そんなスプレーホイップですが、市販の材料で作るホイップクリームと比べるとまずいんじゃないか、スプレーに入っているけど味は大丈夫なのか、生クリームとどう違うのか、気になっているけど手が出せないという方もいると思います。
今回は、そんなスプレーホイップの味の特徴や生クリームとの違いについてご紹介します。
スプレーホイップの特徴
スプレーホイップは、一般的なスプレー缶のようにワンプッシュで簡単にホイップクリームを出すことができる商品です。主な特徴としては以下が挙げられます。
①とにかく簡単
②保存期間が長い
③綺麗なホイップクリームが出来る
特徴①とにかく簡単
ホイップクリームを作ろうとすると、泡立てるためにボウルや泡だて器などの調理器具を使ったり、温度調節に気をつけたり、時にはハンドミキサーなどの特別な器具も必要になります。その後の洗い物も含めて大変な作業となります。
そういった時間と手間を省いて、手軽で簡単にホイップクリームを出せるのがスプレーホイップです。
特徴②保存期間が長い
一般的なホイップクリームは未開封で1ヶ月、開封済みだと3~5日程しか日持ちしませんが、スプレーホイップは未開封ならどのメーカーでも大体半年ほど日持ちします。またスプレーホイップは缶なので外の空気に触れないようになっています。そのため開封済みでも記載の賞味期限まで日持ちします。
特徴③綺麗なホイップクリームが出来る
スプレーの先がホイップクリームを綺麗に抽出することが出来る構造になっているため、特別なテクニックが無くてもふんわりとした綺麗なホイップクリームを出すことが出来ます。
スプレーホイップはまずい?
スプレータイプのホイップクリームは味が落ちるんじゃないか、まずいんじゃないかと思う方もいるかもしれません。ですがそんなことは全然ありません!
濃厚さは生クリームと比べるとどうしても落ちてしまいますが、まずいなんてことはありません!
ホイップクリームは大きく分けて動物性のものと植物性のものの2種類に分けられます。
それぞれ味や風味に違いがあり、動物性は濃厚さとコクのある風味が特徴で、植物性は口当たりが軽く後味がスッキリしているのが特徴です。
スプレーホイップはこの植物性のものが多く、甘さ控えめな分、我々が慣れ親しんでいるホイップと比べると濃厚さやコクはどうしても物足りなくなる傾向があるため、まずいと感じたり口に合わない人もいるのではないでしょうか。
スプレーホイップの使用感
スプレーホイップの使用感としましては、気泡が大きめでクリームが粗く、見た目も軽やかです。良くスーパーで売られている絞り出すタイプのホイップクリームは、きめ細かくしっとり滑らかな質感なので、使用感に大きな違いがあると言えます。
なので絞り出すタイプのホイップクリームは、ケーキのデコレーションなどに適しており、スプレーホイップはドリンクやフルーツ、デザートなどのちょっとしたトッピングやアクセントに向いています。
スプレーホイップは生クリームと何が違う?
厚生労働省の乳等省令における「クリーム」の定義は、「生乳、牛乳、特別牛乳又は生水牛乳から乳脂肪分以外の成分を除去したもの」を指します。簡単に言うと、「乳以外の乳化剤などの添加物が含まれていない」ということです。添加物が含まれておらず、乳脂肪分の割合が多いので濃厚でコクのある芳醇な味わいがする反面、日持ちしにくいという性質があります。
対してホイップは、植物性脂肪や、安定剤や乳化剤などの添加物が含まれているものを指します。乳等省令の区分としては「乳等を主要原料とする食品」とされています。植物性脂肪や添加物を使用しているので濃厚さでは劣りますが、その分脂質やカロリーは控えめでいて日持ちもしやすいという性質があります。
なのでスプレーホイップと生クリームの違いを大きくひと言でまとめると、植物性脂肪や添加物が含まれているかどうか、ということになります。
まとめ
今回は「スプレーホイップはまずい?味の特徴や使用感と生クリームと何が違うか」について紹介しました。スプレーホイップの特徴は、とにかく簡単、保存期間が長い、見た目が綺麗ということが分かりましたね。味については決してまずくはありませんが、多くの方が想像しているホイップクリームより濃厚さやコクは控えめで、軽くてさっぱりした味わいということも知っておきたいポイントになります。
好みや用途に合わせてホイップと生クリームを上手に使い分けていきましょう。