あらゆる世代から愛されている日本料理の一つ、「とんかつ」。サクサクの衣とジューシーな豚肉、たまらない美味しさに思わずワクワクしてしまいますよね。
しかし、そんなおいしいとんかつを食べている途中、または食べ終わった直後に吐き気を感じたことはありませんか?実はその原因、解決法を知りさえすれば、気持ち悪さを感じることなくとんかつを満喫することが可能なんです。
とんかつを始めとする揚げ物の吐き気の原因は様々。食べ過ぎや急に大量の油分を摂取すること、食事の勢いをつけすぎて食べ物が胃にたまりすぎることなど、知らぬ間に胃腸を過剰に刺激してしまう行為が引き金となることが多いんです。さらには体調や食材、調理方法によっても吐き気を引き起こすリスクは変わります。
そこで今回は、とんかつを食べた時に吐き気を感じる原因とその対処法について詳しくご紹介します。あなたもこれを機に、とんかつを心から楽しむ食事時間を取り戻しましょう。それではまず、とんかつによる吐き気のメカニズムについて見ていきましょう。
とんかつで気持ち悪くなるのはなぜ?
豚肉の持つ深みのある旨味と衣のサクッとした食感が特長的なとんかつ。しかし、食後に気持ち悪い気分になってしまうことがあるのでしょうか。その原因について、幾つか考えられる要素を詳しく見ていきましょう。
体質的に合わない
人によって肉類、特に豚肉が合わないということは十分にありえます。豚肉が苦手だと感じる人は、消化器系の働きが弱いため食物を適切に分解、吸収することができない場合があるのです。腸内環境を整えたり、食生活のバランスを見直すことで同症状は改善する可能性があります。
食べ過ぎで胃がキャパオーバー
とんかつのサクッとした食感とジューシーな豚肉に箸が止まらず、つい食べ過ぎてしまったという経験はありませんか。食べ過ぎれば、当然胃は過負荷状態に。胃が張り裂けるような感じに陥り、気持ち悪くなることもあるでしょう。食事の量をコントロールすることが重要です。
油が胃に負担をかけたから
とんかつは揚げ物の一種で、サクサクの食感を出すためには一定量の油を必要とします。しかし、この油が胃に負担をかけることがあるのです。油脂は消化のために胃酸を多く分泌させますが、過剰な胃酸が胃を刺激し、気持ち悪さを引き起こします。
加齢によって胃の機能が低下している
歳を重ねるごとに、体の機能は徐々に衰えていきます。胃腸の働きも例外ではありません。少食になる高齢者が増える一方で、食欲はあるが胃がそれについていけず気持ち悪くなるというケースも少なくありません。
ストレスなど他要因で胃が弱っていた
ストレスや疲労、不規則な食生活など、日々の生活習慣が胃腸の健康に影響を及ぼすことは十分に考えられます。特にストレスは胃酸分泌を増やし、胃の働きを乱れさせます。そうした胃腸のコンディションが落ちているときにとんかつを食べると、気持ち悪くなる可能性が高まります。
揚げ物で吐き気があるときの対処法
では、とんかつや揚げ物を食べて気分が悪くなったとき、どうすればいいのでしょうか。その対処法をいくつか提示してみます。
ミント味のガムで味覚をリセット
揚げ物の油が口の中に残り、それが気分を悪くすることもあるでしょう。そんなときはミント味のガムで味覚をリセットしましょう。ミントの爽やかな香りと味が口の中をすっきりとさせてくれます。
炭酸水でスッキリ
胃に重たさを感じるとき、炭酸水が効果的です。炭酸が胃の中を刺激し、食物をより深く胃の中へ押し込むことで油や脂分の残った部分を洗い流してくれます。
散歩をして胃腸を落ち着かせる
食後の散歩は、胃腸の動きを活発にし、消化を促進します。揚げ物を食べて胃が重たいと感じたら、ゆっくりとした散歩を試してみましょう。ただし、食後すぐに激しい運動をすると逆に胃に負担をかけるので注意が必要です。
普通の人は右向きの姿勢で休息を取る
揚げ物を食べた後、ちょっと一息つきたいとき、体を右側に向けて横になるとよいと言われています。この姿勢は胃の形状に合わせたもので、胃の働きを助け食物の消化を促進させる効果があるとされています。
逆流性食道炎の人は左向きで休む
一方、逆流性食道炎等の胃酸逆流を引き起こす症状を抱えている人は、逆に左向きに寝ることが推奨されます。左向きに寝ることで、胃から食道への逆流を防ぐことが可能になります。
胃薬を飲む
重たい揚げ物を食べた後に胃の調子が悪い場合、市販の胃薬が効果的な場合もあります。軽い胃の不調であれば、その場しのぎの対処として胃薬を利用することも一つの手段です。
いずれの対処法も、自身の体調や症状に合わせて適切に選択しましょう。何を試しても改善しない場合や、慢性的に症状が続く場合は、早めの医療機関での診断を心掛けて下さい。
まとめ
この記事では、とんかつを食べた後に不快感を感じる理由と、その対策について説明してきました。一部の人々がとんかつや他の揚げ物を食べた後に体調を崩すのは、通常、肥満や高脂血症などの健康状態、または体の中のコレステロールの処理方法による可能性があります。
これを軽減するためには、油分を控えめにする、上質な油を使用する、適切な温度で揚げるなどの調理法を工夫すると良いでしょう。食後の運動や十分な水分補給も効果的です。
しかし、度々吐き気を感じる場合や、体調がすぐに改善しない場合は、医療機関に相談することをおすすめします。健康は何よりも大切ですので、美味しいとんかつを楽しむためにも、ぜひ以上のポイントを心がけてください。