チョコレートが嫌いな人はあまりいないと思います。著者もチョコレートは大好きなので、ついつい食べてしまいます。チョコレートは甘くて美味しいのはもちろん、気分転換やリラックスする場面でも良く食べることがあると思います。
ですがそんなチョコレートも食べ方・選び方一つで吐き気や頭痛、体調不良を起こしてしまうこともあります。
そこで今回は、チョコレートを食べると気持ち悪くなる理由3つと、その対処法についてご紹介します。チョコレートが引き起こす効果と症状を理解することで、現在の食べ方や食べる量の見直しにも繋がると思います。
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チョコレートを食べると吐き気や頭痛になる人も
チョコレートの食べ過ぎで気持ち悪くなった、という声はよく耳にすると思います。もちろんそれも体調不良を起こす原因の一つになりますが、普通に食べただけなのに体調不良を起こすということもあります。それはチョコレートに含まれる成分や、それを摂取することで人間の体に引き起こされる症状が関係してきます。
それらの様々な気持ち悪くなる理由について、次の章で詳しく解説していきます。
チョコレートを食べると気持ち悪くなるのはなぜ?理由3つ
チョコレートを食べると気持ち悪くなる理由を3つ纏めましたのでご紹介します。
理由①カフェイン・砂糖の過剰摂取によって消化機能の負担になる
チョコレートにはカフェイン・砂糖が大量に含まれています。カフェインは、交感神経を刺激する作用があり、摂り過ぎると器官への悪影響から体調不良を起こすことも起こり得ます。また、砂糖は血流の低下によって消化機能への影響を及ぼすこともあります。
こういった性質から、胃がもたれたり、ムカムカしたりといった状態になることがあります。
理由②低血圧を引き起こすことで脳が酸欠状態に陥りやすい
チョコレートを食べると血糖値が急上昇してしまいます。人間の体はそれを下げようとする働きをしますが、その際血糖値が急激に低くなるので、そうすると今度は自立神経が乱れてしまいます。
自立神経が乱れると血圧の制御に影響を及ぼして、血圧が低くなります。血圧が低くなると血液の流れが悪くなるので、脳へ血液が届きにくくなります。
このような人間の体の仕組み上、脳が酸欠に陥りやすくなってしまい、頭痛やめまいが起こりやすくなってしまうこともあります。
理由③依存性の高さによる食べ過ぎ
チョコレートに大量に含まれる砂糖は非常に依存性の高い食べ物です。砂糖を摂取するとドーパミンやセロトニンといった成分が放出されて、「甘いもの = 幸せ」という状態に脳が錯覚してしまい、成分が不足すると「甘いものを摂れ」と脳が指令を出すようになるため、甘いものに依存するようになってしまいます。
またチョコレートを食べることでエンドルフィンという脳内物質が放出されます。これは「脳内麻薬物質」、「脳内モルヒネ」とも呼ばれるくらい、鎮痛性、幸福感をもたらす成分です。チョコレートを食べると幸せな気分になるのはこのエンドルフィンが大きく関わっており、気付かないうちにチョコレートに依存するようになってしまうのです。
これらの依存性の高さから、無意識に過剰摂取してしまう傾向になり、体調悪化を招く要因になってしまいます。
チョコレートを食べると気持ち悪くなる時の今すぐできる対処法
ここからはチョコレートを食べて気持ち悪くなった時の今すぐできる対処法についてご紹介します。
対処法①白湯を飲む
消化機能の低下による胃もたれ、ムカムカする症状の時は、胃酸が出過ぎている状態でもあります。
白湯を飲むことで出過ぎた胃酸を薄めることが出来るほか、消化作用を促す効果もあるので改善の可能性が期待できます。体が温まることでリラックスすることもできるので効果的です。
ただし白湯の温度が高すぎると反って胃に刺激を与えかねないので、40℃程度に冷ましてから飲むのがオススメです。
対処法②散歩など軽い運動をする
散歩などの軽い運動をすることで、胃腸を刺激することが出来るので気持ち悪さを軽減することが出来ます。
外に出るのがめんどくさかったり、どうしても出れないという方は、家の中でのストレッチをすることも効果的です。
散歩にしてもストレッチにしても意識することは、激しく体を動かさないこと、リラックスした状態で心地よさが感じられること、全身を動かすことを意識しましょう。
対処法③安静にする
体を動かすことも出来ないくらい気持ち悪い場合は、楽な姿勢で安静にしましょう。
胃の構造上、左側に寄っているため、左側を下にして寝ると、胃や消化系の臓器への負担が軽減されて消化作用を促進してくれます。
運動の時と同様に、リラックスすることで副交感神経が働くので、消化しやすい状態になります。安静にしながら胃腸の調子が落ち着くのを待ちましょう。
チョコレートを食べると気持ち悪くなるのは治る?
上記の対処法を実践していただくことで気持ち悪くなることの改善が期待できます。しかし予防のためには何事も適量を食べるというのが大事になってきます。
農林水産省が発表しているお菓子・ジュース等の嗜好品の摂取量は1日あたり約200kcal以内を目安としています。これは板チョコに置き換えると約35g、大体半分くらいの量になります。※ただしメーカーによって量や成分は異なります
これを見て自分は摂り過ぎてるかも…と感じたらチョコを食べる量を見直す必要があるかもしれませんね。
とは言えいきなり食べる量を減らすのは難しい、続かなそうという方は、いつも食べているチョコの種類を変えるのも一つの手です。
オススメは高カカオチョコ(カカオ70%以上)です。高カカオは、普通のチョコに比べると砂糖やミルクなどの添加物が少なめで血圧が低下しにくいので血流への悪影響を及ぼしにくいのが特徴です。カカオ70%であれば甘味と苦味のバランスが取れた比較的食べやすいカカオチョコなのでオススメです。
まとめ
今回は「チョコレートを食べると気持ち悪くなる理由3つ!今すぐできる対処法は?」について紹介しました。気持ち悪くなる理由には、消化機能の低下や、脳の酸欠といった体への負担によるものだけでなく、チョコレートのもつ依存性が関係していることが分かりましたね。
また、万が一気持ち悪くなってしまった場合は、白湯を飲むことや適度な運動、安静にするなどの体への負担を軽減する行動をとる、というのが大事になりますので、覚えていただけましたら幸いです。
チョコレートは甘くて美味しい食べ物ですが、それによって体を壊してしまったら元も子もないので、食べる量や商品の選定、体へのケアを意識して、これからもチョコレートのある生活を適度に楽しんでいきましょう!